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ハーブで治る? (2)

 

病院通いと平行して少しずつステロイド剤を飲む量を減らしていきました。
以前なら1週間もあけるとすぐひどく腫れていたのが、だんだん2〜3週間あけても大丈夫になってきましたが、やはりそれ以上になると肉球の間が真っ赤に腫れて飲まさざるを得ない状況でした。 
ちょっと行き詰まっていたある日、みるちゃんのイトコのろーらちゃんのお父さんから一冊の本をすすめられました。
「東洋医学がペットを救う(WAVE出版)」です。
著者の坂本さんはミニチュア・シュナウザーを飼っておられ、以前、六甲アイランドでお会いしたこともあり、なんとなく、期待もしないで買ってみました。

詳しくは割愛しますが、そこには西洋医学とはまた違った世界がありました。
ハーブ、気、メディカルAという不思議な薬、ホメオパシー、レメディなど、ある種うさんくさいもののオンパレードです。
でもハーブティーやアロマテラピーの効果はなんとなく認めていたし、この本に載っていたワンちゃんが知り合いの知り合いのという程度ですが、とりあえず実在するワンコだというのがわかったので、興味を持ちました。
が、ほとんどが東京、せいぜい名古屋までです。
関西人にはこういうのは合わないのかもしれないと思いながらじっくり読んでいくと最後の方に大阪の箕面市にある病院のことが載っていました。

怪しいところだったらどうしようとビクビクしながら、膨大な量の問診表を書き、ボーナス小遣いの5万円を握りしめ、阪急電車とタクシーで箕面まで行ってみました。

一見、ふつうの小さな建売住宅、2階にはお布団が干してあり、玄関をあけてごめんくださーい、というと中に通されました。
普通のおうちのお部屋を改造した診察室にはパソコンと診察台と大量のハーブのビンがありました。
30代半ばといった感じの先生が、みるちゃんにお水、私にはりんごジュースを出してくださり、一通りの問診を済ませました。
食事にも気を使っておられるので、これで良いですよと言って頂けたのが嬉しかったです。(^^)v

そのあと、オプションで「アニマルコミュニケーション」というのをお願いしました。
なんと出てこられたのは、どう見ても普通の主婦?といった感じの奥さんと2歳くらいの男のコです。男のコは自動車のおもちゃを持って診察室で遊び出し、子供嫌いのみるちゃんはちょっと迷惑そうに寝転んでいました。
奥さんは床にペタンとすわり、いつものように仏頂面で床に寝ているみるさんをナデナデしながら、じっと目を見て、ふんふん、とうなずいていました。

かなり長時間お話したのですが、「みるちゃんが言っている」こと。

★なんで一緒に行けないのか?   ←これは私が仕事に行くときのことか?
 
★前足を持って抱かれるのはイヤな思い出があるので横からダッコして
 
 みるさんが手を持たれるのが大嫌いなのは知らないはず・・と不思議でした。
 そのあと、ついうっかり前足を持ってダッコしようとしたら、珍しく他人の前で
 「うがぁ!!」と怒りました。(ソトヅラがいいので、外では大人しいのに・・)
 まるで「さっきも言っただろーが」と怒っているようで、奥さんも「ね、」って感じでした。
 
★一人で留守番してると昔を思い出すのでイヤだ

★お父さんともっと遊びたい

などなどと言っていたそうです。
 まぁ問診表やそれまで話していたこともあり、疑い出したらキリがないのですが、何より不思議だったのが、そうやって目と目で話しをしているうちに、あの子供嫌いの仏頂面みるちゃんが、急にご機嫌になって、そこの子供にじゃれ出したのです!
子供が放り投げたオモチャに飛びついたり、一緒になって部屋や廊下をぐるぐる走り回ったり、ついには部屋の隅にあったサッカーボールを自分で持って来て遊び出したりと、ビックリすることばかりでした。
ご機嫌なときに走ることはありますが、ボール遊びなんてどんなに誘っても全く乗って来ないので、私自身、ボールで遊ぶ姿を見たのは初めてだったのです。
 
ほんの30分前は仏頂面で寝転んでいたのが、目をジッと見て体をナデナデされたくらいで、初めての家で・嫌いなはずの子供と・大ハシャギで暴れている、それも奥さんが出てくる前と後では表情がころっと変わっていて。。
 
ビックリしていると、「言いたいことを言ってスッキリしたんじゃないですか」と笑っておられました。
この子は甘えたいとか言いたいことがあってもうまく表現できないコなので、こちらから聞いてあげるようにしてください、とのことでした。
 
その日、処方して頂いたのは、体を冷ますハーブとして「ニーム(抗細菌作用があるらしい)」「ホーリーバジル」、それから血液を浄化するという「ブラッドトナー」、もう1種類、作用は忘れたけど「ラスカル」、さらに「ニーム」のハーブシャンプーを処方して頂きました。
 
「東洋医学がペットを救う」に載っていたメディカルAも匂いを嗅がせてもらいました。ティートリーの匂いとほぼ同じだったので、他のものもブレンドしてあるのでしょうが、ティートリーがあれば良いのかなと思いました。
   

魔女みたい?ハーブを1回分ずつ調合します
(苦そうだけど、結構好きな香り)

これが効いてくれるといいのだけど。。

前のページの肉球写真を撮られ、スネスネモードのみるちゃん。
ふてくされた顔のまま、しばらく動きません。
 
こういう態度に効くハーブはないのかしら。

不思議な体験ができたおもしろい病院でしたが、いつのまにか行方不明に。。
と思っていたら、横浜で開院されていました。
プレマ動物ナチュラル・ケア・クリニック
今、みていただいている京都の赤松先生が、プレマの先生と同じ病院で働いていらしたというのも不思議な縁を感じます。

みる吉タイムスアレルギー++ハーブで治る?(2)